昨年7月に、ミャンマー連邦共和国向け政府開発援助(ODA)の機材調達案件として同国政府に提供した、油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラーF111」と同圧入機へ杭材を搬送して建て込みを行うシステム機器「GRBシステム」による道路災害復旧工事が、本年5月1日から行われ6月2日に完工しました。

山岳地域であるチン州は、2015年7月の豪雨により甚大な被害を受けました。当該現場であるファラム町とハカ町を結ぶ道路では、法尻の崩壊が激しく、切土(高い地盤や斜面を切り取って低くし、地表を平坦にする工事)による応急処置を行いながら道路幅を確保してきましたが、場所により対面通行可能な2車線道路を確保できなくなりつつあることから、今回の工事に踏み切ることになりました。

現場の地層は岩盤層を含む硬質地盤であることから、施工機械は硬質地盤への圧入が可能な「サイレントパイラーF111」に決定。また、地域住民にとって唯一の生活道路での工事となるため、交通規制なしに施工できること、機械が転倒する恐れがなく安全に操作できること、環境負荷が小さいことが条件とされ、これらを高水準で満たすことができる「GRBシステム」による仮設レス施工が採用されました。周辺の災害復旧現場では、他工法による長時間の交通規制も多く、「GRBシステム」により交通規制をせずに施工が進む当社の工法には、地域住民からも「ストレスがなく、スマートだ」と賞賛の声があがっていました。

今回の工事は、本年4月の圧入技術講習会を受講したミャンマー建設省のエンジニアにより行われました。「サイレントパイラーF111」と「GRBシステム」は、今後も同国のエンジニアがオペレーターとなり、ミャンマー全土のインフラ整備事業で運用される予定です。この案件を皮切りに今後も防災対策やインフラ整備での同国民への貢献と、インプラント工法のさらなる飛躍が期待されます。

【基本情報】
工事名:ミャンマー国カチン州及びチン州道路建設機材整備工事
工事目的:道路補強対策工事 (豪雨による幹線道路法面崩壊)
施工場所:チン州
施工期間:2017年5月1日~6月2日
圧入工法:硬質地盤クリア工法、ノンステージング工法
使用機械:F111硬質、CB-1B、UR3、PR1
矢板型式・寸法:Ⅳ型 L⁼7.5m 112枚、L⁼11.5m 86枚

ミャンマー建設省のエンジニアによる施工の様子

生活道路を確保しつつ補強工事が可能

生活道路を確保しつつ補強工事を遂行

お問い合わせ先:株式会社技研製作所 国際事業部
Tel. 088-846-2980

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