ミャンマー政府にサイレントパイラーを提供

2016.7.27 ニュースリリース

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)は、ミャンマー連邦共和国向け政府開発援助(ODA)の機材調達案件において、同国政府に対し油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラーF111」と、同圧入機へ杭材を搬送して建て込みを行うシステム機器「GRBシステム ※下図参照」の機材提供を行います。

機材調達案件は、ODAの無償資金協力の枠組みのひとつで、技術協力プロジェクト等で、相手国政府からの要請に基づき必要な機材を調達し提供する援助手法です。今回の案件では、ミャンマー政府が主要道路の整備を進めるなか、頻発する豪雨による道路の崩壊対策として鋼矢板連続壁による道路補強を検討。①硬質な地盤や岩盤層への杭施工が行えること、②狭あいな場所でも交通規制をかけずに施工が行えること、③周辺環境に影響を与えず安全な運転操作が行えること等の条件を満たすサイレントパイラーが選定されたものです。

ミャンマー建設省からの強い要請で提供が実現したサイレントパイラーは、向こう3カ年は同国チン州の道路災害復旧工事で使用され、その後はミャンマー全土での運用が予定されています。直営の施工部隊を有している同省では、今後の運用を見据えエンジニアへの機械の使用方法や圧入工法の優位性への理解を図る講習を計画しています。また、各地域で同機を必要とする工事箇所の選定も進んでおり、今後複数台の投入も期待されます。

2017年1月の機械出荷に先立ち、6月30日には、同建設省道路局の担当者が当社高知本社を表敬訪問。当社工場や高知県沿岸部で進むインプラント堤防の整備現場の見学を行い、圧入システムの優位性を再確認いただきました。当社では、長期ビジョンとして海外での売上比率を全体の7割とする目標を掲げており、今後も建設の構想段階から参画してインプラント工法をグローバルに普及拡大させる戦略的なビジネス展開を進めていきます。

機材提供の概要

1.案件名:カチン州及びチン州道路建設機材整備計画

2.発注者:ミャンマー連邦共和国 建設省 道路局

3.受注者:三菱商事株式会社(当社機材販売先)

4.契約日:2016年7月5日(火)

5.供与機材:
・ 油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラーF111
・ 杭建て込み装置「クランプクレーンCB1-B
・ 圧入機動力源の搬送装置「ユニットランナーUR3
・ 杭搬送装置「パイルランナーPR1

6.出荷時期:2017年1月を予定

GRBシステム機器について

GRBシステムは、地中に押し込まれた杭の引抜抵抗力を利用して、次の杭を静荷重で地中に押し込む「圧入原理」の優位性を発展させ、構築する杭の上を基盤とし機械装置が自走しながら、杭の搬送・建て込み・圧入の一連の作業を完結させる画期的な圧入施工システムです。水上や傾斜地など様々な現場条件下でも、工事の影響範囲を機械幅のみに抑え、仮設工事なしで目的とする本体工事を効率良く行います。

GRBシステム

ミャンマー政府への機材供与が決定した杭圧入システム「GRBシステム」

当社高知本社を表敬訪問されたミャンマー建設省道路局の担当者(左から3人目と5人目)

当社高知本社を表敬訪問されたミャンマー建設省道路局の担当者(左から3人目と5人目)

以上

お問い合わせ先:株式会社技研製作所 国際事業部 Tel. 088-846-2980
GKN16NW006JA

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