GIKENグループの強み

5つの強み

➀工法の優位性

「無振動・無騒音」「省スペース」「仮設レス」「高精度施工」「高い安全性」——。圧入技術にはさまざまな優位性があります。例えば、一切の作業用仮設工事を不要とする「仮設レス施工」は、他工法で必要となる機械や資材を置くための仮設構台や桟橋の構築を省くことができるため、工事全体の工期・工費を縮減し、二酸化炭素の排出も大幅に削減できます。

圧入技術でなければ工事を進められない現場、圧入技術であれば合理化できる工事案件は世界中に数多く存在し、その潜在需要は計り知れません。さまざまな社会課題、建設課題に対してオンリーワンのソリューションを提供する工法の優位性は、当社の最大の強みです。

②構造物の優位性

サイレントパイラーで杭材を地中深く圧入して構築した構造物は「インプラント構造物」と呼ばれ、地震や津波などの外力に粘り強く耐えます。自然災害が激甚化し、インフラの老朽化が進む中、インプラント構造物は国土強靭化に寄与する構造物として広がっています。

津波シミュレーターによる既存構造物とインプラント構造物の比較実験

インプラント構造物は、時代や社会の変化に応じて部材の移設・撤去に柔軟に対応できる「機能構造物」でもあります。圧入した杭材は設置時の逆工程をたどることで容易に引抜可能。撤去した部材は別の構造物に再利用可能で、循環型のサステナブルな建設に貢献します。

③現場に即した開発力

当社はファブレス企業であり、開発にリソースを集中することで圧入技術を深化させてきました。開発段階にある新しい工法、機械については、圧入施工のスペシャリストであるグループ会社の技研施工が実証施工を行い、改善点は即座に開発に反映しています。

※ファブレス企業とは、生産を行う施設を自社で持たない企業のこと。生産を行う工場などの施設のことを英語で「fabrication facility」と表現し、「施設を持たない」という部分をlessで表現します。

④自動化、無人化

圧入技術は、圧入中に自動取得できるデータ(圧入力、トルク、速度、時間、深度)を解析することで、土質や換算N値(地盤強度)などの地盤情報を推定できます。さらに、圧入速度などの圧入条件をリアルタイムに最適化することで、最適自動運転を実現します。

最適自動運転を実現する「PPTシステム

建設技能労働者が減少する中、誰が行っても最適施工を実現するこの自動化、無人化技術は、現場の省人化や生産性の向上に貢献します。夜、部材をセットしておけば朝には完成している――。圧入技術は、当社がイメージする杭打ち工事の「完全自動化」を拓く技術です。

⑤技術提案力

いくら優れた技術を持っていても、それを伝える人材がいなければ普及はしません。当社は圧入技術、インプラント構造物の優位性を提案し、工事案件を創出する人材の育成・配置にも注力しています。経験を積んだ人材は海外に赴き、世界中で工法革命を推し進めています。独自の圧入市場を開拓し続ける技術提案力は、当社が磨き上げてきた強みであり財産です。

オランダ・アムステルダム市が公募した世界遺産の運河護岸改修工事で、16チーム中最高評価を獲得