トップメッセージ

「工法革命」を通じて持続可能な社会とサステナブルな成長を実現

サステナビリティは技研グループの原点 

株式会社 技研製作所
代表取締役社長CEO 大平 厚

技研グループは1967年の創業以来、世界の建設課題を解決する開発型企業としてソリューションを創造・提供してきました。

創業当時は高度経済成長期の真っただ中。建設ラッシュに沸く日本において、振動や騒音を伴う杭打ち工事は「建設公害の元凶」と忌み嫌われていました。杭施工を請け負っていた創業者の北村精男は、公害をまき散らす機械を開発するメーカーに憤りを募らせ、決意します。建設に不可欠な杭打ち工事が疎まれるおかしな現状を、自分が変えてやる—。無振動・無騒音の「サイレントパイラー®」は、北村のその熱意が原動力となって発明されました。当初は販売で利益を得る発想はなかったといいます。突き動かしたのは、社会課題解決にかける純粋な思い。それは私たちに脈々と受け継がれ、GIKENの使命「工法革命」として熱量を増し続けています。私たちにとってサステナビリティは原点であり、事業そのものなのです。

使命を果たし続けるため、サステナビリティ経営を推進 

技研グループはもうすぐ創業60年を迎えます。この間、私たちを取り巻く社会、環境、経済は急速に変化し、世界は気候変動や災害の激甚化、インフラ老朽化、格差拡大、人権侵害などさまざまな課題に直面しています。不確実性の高まる時代において、私たちが世界で使命を果たし続けるためには、多様化・広範囲化するリスクに適切に対処しながら、強みを活用し、リスクをチャンスに変える思考が求められます。ネガティブインパクトを抑止しつつ、持続的な社会価値の創出と企業価値の創造を両立するサステナビリティ経営を推進するため、私たちはこのたび、中長期的に取り組む重要課題であるマテリアリティを特定しました。

リスクをチャンスに、「社会課題解決」の好循環を追求 

私たちの事業を取り巻くリスクの多くは、適切な対応を取ることによりチャンスに転じることができるものです。例えば気候変動の問題は、建設現場のCO2排出を大きく低減する「仮設レス施工」の技術提案や脱炭素技術の開発を加速することで、新たな市場を拓く可能性を秘めています。圧入技術の優位性による社会課題の解決を通じ、人命や財産、文化を未来につなぐとともに、生み出した利益を還元・再投資することでさらなる社会課題の解決に挑んでいく。各種のリスクをマネジメントしつつ、この好循環を体現していくことにより、環境・社会・経済の持続可能性を高めるとともに、サステナブルな成長を実現していきます。

技研グループはこれからも、ステークホルダーの皆さまとの協働・対話を重ねながら、時代やニーズの変化に柔軟に対応し、世界の社会課題の解決をリードしてまいります。