アメリカ・ニューヨーク

米ニューヨークのゴワヌス運河の護岸改修工事で「インプラント工法」採用

本案件は、グループ企業の技研アメリカがエンジニアリング企業として設計会社、元請業者に提案し、採用に至ったものです。

ゴワヌス運河は「全米で最も汚染された運河の一つ」と言われており、護岸の老朽化も深刻化しています。現地では多くの建設コンサルタントが河川再生事業の一環で土壌や水質、護岸の健全度を調査しており、建設関係者や地元住民の関心を集めた案件となりました。

採用理由

工場群は運河のすぐそばに建ち並んでいることから振動、騒音対策が求められていました。

発注者は2018 年、工事が周辺環境に及ぼす影響を調査するため別工区で試験施工を行い、打撃、振動式の杭打ち機による工法と圧入機による「インプラント工法」を比較しました。その結果、インプラント工法は無振動、無騒音の特長に加え、地盤や周辺構造物への影響を最小限に抑えられる優位性が認められ、採用につながりました。施工精度の高さも採用を後押ししました。

事業概要

工事名 :Fulton Municipal Works Former MGP Site (MGP: Manufactured Gas Plant) (フルトン ミュニシパル ワークス フォーマー MGP サイト)
工事場所 :Brooklyn, New York (ニューヨーク市ブルックリン区)
使用機材 :サイレントパイラー F401-1400 (技研アメリカがレンタル提供)
杭材型式・寸法 :Z形鋼矢板 AZ46-700N(長さ15.7m20.9m)190ペア(380枚)
圧入工工期 :20203月~9 (分割施工)