株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:森部慎之助)のグループ企業・Giken Europe B.V.(本社:オランダ、社長:大平厚/以下、技研ヨーロッパ)を中心とした合弁会社「G-Kracht B.V. (ジークラフト ビー・ブィ)」が11月22日、オランダの世界遺産「アムステルダムの環状運河地域」の護岸改修のための新技術開発プロジェクトで、実証施工(パイロット施工)※1の圧入工程をスタートさせました。当社グループ企業・株式会社技研施工(本社:高知市、代表取締役社長:西川昭寛)が施工計画から現場指導までのコンサルティングを行い、工事は順調に進行。発注者からも満足の声をいただいています。
陽光をためて流れる運河、その上をすべる遊覧船、岸辺に並ぶ街路樹に歴史的な建物群――。まるで絵画のような世界遺産の街並みの中で、プロジェクト向けに開発したカーボンニュートラルに貢献する電動の鋼管杭回転切削圧入機「ジャイロパイラーⓇ GRV0611e※2」は稼働しています。無振動・無騒音の施工現場に足を止める近隣住民の方々は皆、こう口をそろえてその静かさに驚いています。「Amazing(すごいね)!」。
2月頃からは「GRBシステム®」を投入し、樹木の下の限られたスペースで施工を行います。今後は現場見学会等を通じて圧入技術の優位性をアピールし、周辺地域やデルタプログラム※3など他案件への波及につなげていきます。
※1 過去のニュースリリース(GKN22NW018JA)もご覧ください。
※2 過去のニュースリリース(GKN21NW019JA)もご覧ください。
※3 オランダでの持続可能な洪水リスク管理などを目的とするプログラム。 2032 年までに堤防補強工事などに年平均約13億ユーロの投資が予定されています。


▲着工前の施工場所
(右手前はアムステルダム市が施工した護岸の応急処置での既設鋼矢板)

▲圧入工程開始時の様子

▲圧入工程開始時の様子

▲手前は応急処置のため設置されていた鋼矢板
(本来の護岸は現在施工中の位置)

■協定、実証施工概要
協定名 | Samenwerkingsovereenkomst voor de Onderzoek- en Ontwikkelfase van het Innovatiepartnerschap Kademuren (AI 2018-0423) (アムステルダム市運河護岸イノベーションパートナーシップの研究開発フェーズに関する協力協定(AI 2018-0423)) |
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協定者 | オランダ・アムステルダム市とG-Kracht B.V. < G-Kracht B.V.構成社> ・技研ヨーロッパ ・Gebr. De Koning B.V.(デ・コーニング社) ・Van Gelder B.V.(ヴァン・ゲルダー社) |
業務名 | AI 2018-0423 Innovatiepartnerschap Kademuren Gemeente Amsterdam (AI 2018-0423 アムステルダム市運河護岸イノベーションパートナーシップ) |
工事場所 | Singel 284, 1015BB Amsterdam |
発注者 | アムステルダム市 |
元請業者 | G-Kracht B.V. |
施工者 | G-Kracht B.V. |
使用機材 | ジャイロパイラーⓇ GRV0611e、クランプクレーンⓇ |
杭材型式・寸法 | 鋼管杭(直径508 ㎜、長さ13.75m~25.73m)271 本 |
実証施工期間 | 2022年9月~2023年7月予定 |
圧入工工期 | 2022年11月~2023年4月予定 |
■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」を製造開発し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所
高知本社/高知県高知市布師田3948番地1
TEL:088-846-6783(平日8:00~17:00) 広報担当:林
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