株式会社技研製作所（本社：高知市、代表取締役社長 CEO：大平厚）は、関西工場（兵庫県丹波市）敷地内に、国内外のエンジニアが圧入技術の知識と実技を体系的に学べる養成施設「圧入道場」を整備し、運用を開始しました。これまで海外グループ企業のナショナルスタッフや国内外のユーザーに向けて試験的に実施してきた研修プログラムを基にカリキュラムを策定、さらに圧入機（サイレントパイラー™ F111、F301）や鋼矢板などの資機材を配備した実習フィールドを整備し、より実践的な教育環境を構築しました。受講者は短期集中で、圧入原理のメカニズムや基礎知識に加え、実機を用いた圧入機の操作・メンテナンス技術を学ぶことができます。
直近では、6月にシンガポールのBOUIN PTE. LTD.（ボウイン社）、インドのDeltoid Trading Private Limited（デルトイドトレーディング社）から8名の現地社員が来日。専門知識を有する社内インストラクターによる10日間の研修を受講しました。帰国後は各地で都市開発やインフラ整備などの圧入工事に携わります。
当社は、今後も最適かつ継続的にクオリティの高い技術指導を提供できる環境整備に努め、世界各地で活躍するエンジニアを輩出していきます。
■圧入道場
圧入道場は、GTOSS™※の技術サポートの一環で、主に国内外のユーザーや海外グループ企業の社員を、標準化された教育カリキュラムによって育成するプログラムです。現在は、オペレータを対象とした2コース（杭圧入引抜機運転スタンダードコースと硬質地盤圧入機運転コース）、メカニックを対象とした2コース（圧入機保全講習2日間と5日間）があります。中期経営計画の基本戦略「海外市場への積極展開」を加速させるための戦略の一つです。
※当社が展開する圧入機ユーザーへの総合支援サービス
【カリキュラムの一例（硬質地盤圧入機運転コース）】
| 1日目 | 座学講習（圧入施工要項、基本知識の習得） |
|---|---|
| 2日目 | 実技講習（圧入機準備、パイルオーガ組立て他） |
| 3～8日目 | 実技講習（ヘッド交換作業、先行掘削、同時圧入他） |
| 9日目 | 実技講習（パイルオーガ分解他） |
| 10日目 | 実技講習（圧入機撤去他） 環境整備、片付け、修了 |
関西工場にある実習フィールド
■「圧入道場」の運用事例
今回訪れた2社は1つのグループ企業であり、シンガポールとインド、さらに事業拠点のあるインドネシアにおいて新しく圧入工事事業を立ち上げるために当社主力機の「サイレントパイラー™」を新規で購入しています。空港、鉄道、高速道路などのインフラ整備を目的としており、インドでは近く南部チェンナイの都市開発で事業展開が予定されています。
受講生は圧入機の基本原理に関する座学の後、シミュレータ訓練を経て、「操作」「組立・分解」「メンテナンス」についての実技指導を受講しました。また、マネージャークラスの4名は研修期間中に圧入技術の情報発信基地「RED HILL 1967」（高知県香南市）を訪問。圧入技術を用いた構造物や様々な杭材に適応する圧入機を見学し、当社グループが提唱する新工法の実用性について見識を深めました。
■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を製造販売し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所 広報担当：林
高知本社／高知県高知市布師田3948番地1
TEL：088-846-6783（平日8：00～17：00）
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