国土交通省が評価・選定。国のトップセールスの対象に
2023.6.16
ニュースリリース
株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:森部慎之助)グループが参画する「オランダの世界遺産運河の護岸改修プロジェクト※1」が、「国土交通省インフラシステム海外展開行動計画(令和5年版)」において、「我が国企業による受注を目指す主要プロジェクト」として決定、掲載されました※2。
本行動計画は、政府の重要な成長戦略であるインフラシステムの海外展開を具体化するため、同省が国土交通分野において取り組むべき施策などをまとめたものです。主要プロジェクトに選定されたことで、国交省幹部によるトップセールスの対象となります。本選定を追い風に、オランダの世界遺産運河の護岸改修プロジェクトを着実に進捗させ、本邦独自の圧入技術による「質の高いインフラ」の海外各地への普及加速につなげていきます。
■国土交通省インフラシステム海外展開行動計画
国土交通省が、2016 年より毎年策定。政府は、世界の旺盛なインフラ需要を取り込み、日本企業の受注機会が拡大することは、持続的な経済成長における重要な戦略と考えています。本行動計画(令和 5 年版)では、受注を目指す主要プロジェクトとして「オランダの世界遺産運河の護岸改修プロジェクト」をはじめ 10 事業が新たに追加され、全 93 事業が選定されました。
■オランダの世界遺産運河の護岸改修プロジェクト ※1
【本邦独自の圧入技術が建設課題を解決】
世界遺産「アムステルダムの運河」では近年、木杭の腐食や洗掘で護岸の崩落が相次いでいます。老朽化した護岸の改修(200 ㎞)が急務ですが、従来工法では世界遺産の景観や周辺環境に悪影響を及ぼす恐れがあり、工事は難航。アムステルダム市は、工事を加速する新技術開発をテーマに世界中から提携パートナーを公募しました。
当社の鋼管杭回転切削圧入工法「ジャイロプレス工法Ⓡ」は、既設護岸を貫いて施工することが可能なため仮設工事が不要。またコンパクトな機械装置が既設杭上を自走する「GRB システムⓇ」により並木の伐採も回避できます。当社グループ企業を中心とした合弁会社「G-Kracht B.V.」は、グローバルに活躍する技術を持つ応募 16 グループの中で圧倒的な最高評価を受け、市と連携協定を結びました。
【実証施工の圧入工程が完了。次フェーズ進出に手応え】
昨年 11 月より、カーボンニュートラルに貢献する電動圧入システムによって実証施工(パイロット施工)を進めています。今年 3 月には、順調に圧入工程が完了。次の「商業化フェーズ※2」移行に関する協議が、発注者であるアムステルダム市によって始められています。

実証施工中の様子
■協定、実証施工概要
■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」を製造開発し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所
高知本社/高知県高知市布師田3948番地1
TEL:088-846-6783(平日8:00~17:00) 広報担当:林