令和3年度「なでしこ銘柄」に選定

女性活躍推進に対する取り組みが優秀な企業として評価

2022.3.23 ニュースリリース

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:森部慎之助)は、女性活躍推進の取り組みに優れた上場企業が選ばれる「令和3年度なでしこ銘柄」に選定されました。「なでしこ銘柄」は経済産業省と東京証券取引所が共同で毎年選んでおり、今年で10回目となります。今年度は、東京証券取引所の全上場企業約3,700社から「なでしこ銘柄」は50社、機械業種では2社選定されました。

当社は、多様な人材が活躍する魅力的なグローバル企業を目指す一環として、女性管理職の育成や女性人材の活用に力を入れています。

当社が評価されたポイントの一つに、経営・事業部門が連携した推進体制があります。女性社員を主体とした部門横断型の組織「ポジティブ・アクション (女性の活躍推進) プロジェクト」(以下、PAPJ)を構築しており、メンバーは各自の本業と並行し、経営課題の解決や会社のブランド力向上に取り組むことを通じ、リーダーや管理職に必要なスキルを磨いています。その活動は組織力全体の向上にもつながっています。

当社は今後も、多様な人材が一人ひとりの持つ能力を最大限に発揮し、イキイキと活躍できる企業を目指してまいります。

※ 参考:経済産業省ウェブサイト
https://www.meti.go.jp/press/2021/03/20220322001/20220322001.html

■「なでしこ銘柄」とは

「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することで、投資を促進する目的で毎年選定されています。また認定を通じた取り組みの加速も狙いとしています。

■当社の「女性活躍推進」について

【当社のこれまで】
当社は機械、製造業という業種柄、女性が活躍できる職種が少ないと思われがちですが、「仕事に性別は関係ない、能力で評価する」という創業者の方針により、早期から経営会議に女性が参画し、また工場やテストフィールド(実証場)でも女性が自身の特質を活かせる職種を作ってきました。しかし、企業風土の対外的な認知度は低く、「男性中心の会社」というイメージを持たれがちです。

海外売上比率7割を掲げる当社にとって、男女問わず優秀な人材を国内外で確保することは重要です。その実現には、日本に比べて女性の社会参画が進む海外から見ても、多様な人材が活躍する魅力的な企業であることを示す必要性を感じていました。

【PAPJ 発足の背景】
2016年4月の「女性活躍推進法」施行を受け、当社も女性活躍推進の行動計画を策定しました。また、議論の中で、前出のイメージ払拭には以下2つの課題共有・対策実行が必要だと考えました。
①課題:女性が全体の2割以下と、女性の社員数そのものが少ない
 対策:採用者に占める女性比率の目標値を設定し、社外に公表
②課題:女性管理職比率は全体の 1 割以下と、女性の社員比率を考慮しても少ない
 対策:多様な職務へのチャレンジを促し、様々な分野・ステージで活躍できる女性人材を育成
また同時に、女性の活躍推進をどのように進めるのか、組織における女性のポジションをどうデザインしていくのか、外部の目から見える具体的な施策として明確にする必要もあると考えました。

【PAPJ を発足】
女性人材の育成と定着を加速し、その姿勢を内外に示すべく2018年4月、女性役員先導のもと、女性社員が個々の強みや柔軟で縦横自在な視点を活かして活躍、スキルアップできる場として「PAPJ」を発足しました。「法令よりも先にいく」をモットーに、経営と一体となって組織に横串、斜め串を通しながら経営課題の解決に参画し、コミュニケーション力、大所高所に立った思考、ヒト・モノ・カネ・情報・時間という経営資源の最適活用といったマネジメントに直結する多様なスキルを身に付けてもらうことを狙いとしました。

【チームの取り組み】
メンバーは「働きやすい職場づくり」「社員満足度の向上」「会社のブランド力向上」を基本方針とし、複数のチームに分かれて活動しています。チームの設定テーマは「毎日の10分間で自己研鑽」や「介護休業体制の強化」など様々。編成は毎年見直しており、4期目の現在は24名が活動中です。
担当、部署単位で動くのではなく、経営陣と直接意見交換して判断を仰いでいるため、方向性の確認から実行までスピード感を持って行うことができています。

【チームの活動成果】
PAPJ による「男性育休の取得推進」の取り組みは、厚生労働省主催の「イクメンアワード2020」でグランプリを受賞。今年の1月には、四国少子化対策推進委員会などが主催する「女性活躍・子育て支援リーディング企業表彰」最優秀賞も受賞しました。「健康経営」の取り組みについても今年3月、経済産業省など主催の「健康経営優良法人2022(大規模法人部門)」に認定されました。詳細は過去のニュースリリース(GKN20NW023JA)(GKN22NW001JA)(GKN22NW003JA)をご覧ください。

【プロジェクトの成果(女性の人材育成)】
発足後4 年間でPAPJ 出身の女性社員36名中、7名が管理職、8名が管理職候補の係長職(2022年3月1日時点)に就いています。彼女たちは、全社を巻き込んで行うPAPJ 活動で得たスキルや様々な部署とのパイプを活かして活躍しており、一つ上の視座から多角的な考え方で意見を発信しています。

■今後の抱負

当社の女性活躍推進は急速に結果を出してはいますが、まだまだ発展途上です。今後も引き続き、性別などの属性にかかわらず社員全員が活躍できる土台を固めるべく、職場環境の整備や社内風土の醸成に尽力してまいります。

〇数値データ(2021年度実績見込み)

※ 「健康経営」は、NPO 法人健康経営研究会の登録商標です。


■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を製造開発し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所 経営戦略部
高知本社/高知県高知市布師田3948番地1
TEL:088-846-6783(平日8:00~17:00) 広報担当:林
東京本社/東京都江東区有明3丁目7番18号 有明セントラルタワー16階
TEL:080-3712-7614 広報担当:吉野

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GKN22NW004JA