株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)が開発した耐震地下駐輪場「エコサイクル」3基(計612台収容)がJR京都駅の南口駅前広場に完成し、京都市営の公共駐輪場「京都市京都駅八条口西自転車駐車場及び京都市京都駅八条口東自転車駐車場」として2月11日にオープンしました。
京都市は国際文化観光都市として「歩くまち・京都」を掲げ、公共交通や自転車の活用を推進しており、街の玄関口である京都駅南口駅前広場の交通結節点としての機能強化を目的とした再整備を進めています。 その第一弾として、限られた駅前スペースを有効活用し、快適な歩行者空間の創出と自転車利用者の利便性の向上を同時に図る駐輪場の設置が計画され、省スペースかつ高収容で安全性に優れ、古都京都の街並みに調和するデザイン性の高さから、エコサイクルが採用されたものです。
整備にあたっては、JR京都駅と駅前の幹線道路に挟まれた狭あいな作業条件のなか、当社独自の圧入工法により、周辺施設や現況交通への影響を最小限に抑えた施工を実施。 地中に圧入したインプラント構造の許容構造部材をそのまま駐輪場の躯体壁として利用する合理的な設計・施工で、大幅な工期短縮を実現しました。
世界が注目する国際的な環境モデル都市でもある京都の顔、京都駅前にエコサイクルが完成した意義は大きく、開発コンセプトである「地上に文化を、地下に機能を」を具現化すべく今後の運用に期待が寄せられます。