株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)は、香港特別行政区政府(以下「香港政府」)環境保護署からの要請をうけ、5月8日に現地で開催された建設騒音問題に関するシンポジウム「Quiet Construction : State-of-the-Art Management and Practice(静かな建設:最先端マネジメントと最新技術)」で、建設騒音を発生させない圧入工法の優位性を示すプレゼンを実施しました。
香港では2007年から、鉄道や橋梁の建設、都市開発などを盛り込んだ「10大インフラ・プロジェクト」が政府主導で進められており、毎年1兆円を超すインフラ投資のもと全土で大型工事の建設ラッシュが続いています。 そうしたなか、人口が過密する市街地では建設騒音の問題が顕著化しており、香港政府環境保護署サポートのもと香港建設協会と香港音響学会の共催で、建設騒音問題の解決策を確認するためのシンポジウムが開催されたものです。
シンポジウムには、イギリス、フランス、日本、香港から専門家が集り、欧州での建設騒音に対する最新のマネジメント情報や、日本の革新的な低騒音施工技術、香港での騒音対策例などを紹介。 当社は、①騒音が発生しない圧入原理のメカニズムと優位性、②圧入原理にもとづき開発した圧入機サイレントパイラーの環境特性、③日本での低騒音型建設機械認定、④香港の硬質な地盤にも適用できる「ジャイロプレス工法」「硬質地盤クリア工法」、⑤独自の環境監視システム「EMOS:Eco Monitoring System」などについて発表しました。
今回のような建設騒音に特化したシンポジウムの開催は、香港では初めての試みであり、建設騒音に対する最新マネジメント手法と低騒音施工技術の導入に向けた香港政府の意思が見てとれます。 また、シンポジウムの開催にあたり、建設騒音の元凶ともいわれる杭打ち工事の分野から、当社の圧入工法およびサイレントパイラーが低騒音施工技術として選ばれ、環境保護署から発表の要請を受けた意義は大きく、今後の需要拡大が期待されます。