『第一回 圧入工学に関する国際会議』(2018年9月19日-20日)が開催されました。

2018.10.15 お知らせ

2018年9月19日(水)-20日(木)にかけ、高知県香美市の高知工科大学にて、国際圧入学会(IPA)(拠点:東京都港区、会長:日下部治)が『第一回 圧入工学に関する国際会議』(The First International Conference on Press-in Engineering 2018, Kochi-ICPE2018)を開催しました。

国際圧入学会(IPA)は、圧入技術の科学的な解明と普及を目的として2007 年に設立された国際的な学術組織です。この度、圧入技術に関する国際的ネットワーク形成と研究活動の集大成の場として、圧入技術の発祥の地である高知県で国際会議を催しました。会議には研究者・技術者・学生など、17ヵ国から418名(うち海外参加者約60名)の参加がありました。

ICPE会場(高知工科大学)


開会式の様子

当社からは、代表取締役社長 北村精男がIPA名誉会長として「圧入の学術的探究と建設の未来」と題しビデオ講演を行ったほか、当社社員がケンブリッジ大学との共同研究についての現況報告を、同大学の講師とともに行いました。

また小グループに分かれてのセッションでは、複数名の社員がプレゼンターとして論文発表や研究報告を行いました。同会議の会場内には企業のブーススペースも設けられており、当社もブース出展を行い模型やパネルを用いて圧入技術の優位性をPRしました。


各講演では熱心に聞き入る参加者の様子が見受けられ、またセッション中には活発な質疑応答や意見交換が行われ、世界各国の圧入技術に対する学術的関心の高さが感じられる国際会議となりました。

20日の午後からは技術見学ツアーとして、高知海岸の海岸堤防見学と、当社にてGRBシステムの実機展示や、人工的に津波を発生させる試験装置「津波シミュレータ」、高知本社敷地内の地下駐車場「エコパーク」などの施設見学を実施しました。

高知本社施設見学会

今後も国際圧入学会(IPA)と連携して、圧入技術の学術的実証と海外における「圧入工法」の認知度・理解度の向上を図り、国内外への普及拡大を推進してまいります。

 

 

■イベントの詳細(終了)

1. 開催日程:
2018年9月19日(水)-20日(木)

2. 開催場所:
高知県香美市 高知工科大学

3. 参加者数:
418名(海外参加者:約60名)

4. 参加国:
17ヵ国(⽇本、タイ、中国、ベトナム、モザンビーグ、イギリス、シンガポール、ウクライナ、マレーシア、カザフスタン、アメリカ、香港、オーストラリア、ノルウェー、ベルギー、韓国、オランダ)

5. テーマ:

  • 1.沿岸域や山間部等における圧入工法等を用いた擁壁や基礎による防災対策(津波対策、浸食対策、斜面、その他)
  • 2.擁壁や基礎など圧入工法等に関連したインフラ整備(道路,鉄道、近接施工、地下建設、農村地域開発、その他)の改修や開発
  • 3.擁壁、基礎など圧入工法等に関連したより高い生産性(自動化/その他)のための建設機械や装置
  • 4.擁壁や基礎など圧入工法等による工法評価或いはケーススターディ(施工事例)

6. 開催内容:
招待講演、特別報告、現況報告、オーガナイズド・セッション(i-Construction など)、一般セッション(技術分科会)、表彰(優秀論文、多年にわたる貢献等)、現場・施設見学等

7. 主催:
国際圧入学会(IPA)/ICPE組織委員会

8. 後援:
国際地盤工学会(ISSMGE)、高知県など 28 団体
建設コンサルタンツ協会認定CPDプログラム(19日/5ポイント、20日4ポイント、計 9ポイント)

9. 助成:
公益信託 土木学会学術交流基金、 他 3 団体

国際圧入学会公式ホームページ

お問い合わせ先: 株式会社技研製作所 情報企画課
Tel. 088-846-6783