油圧による静荷重を用いて杭を地中に押し込む圧入原理では、「杭材」「圧入力」「地盤」のバランスが重要です。圧密された砂質地盤や礫・玉石を含む地盤など、土質条件によっては杭の貫入が困難な場合があります。そのような硬質地盤に対して杭材の強度をあげ、より大きな圧入力を持つ機械を導入すれば三要素のバランスが取れ施工を行うことができますが、杭材費と施工費が大きく膨らんでしまいます。そうした場合に、地盤の貫入抵抗力を軽減し、圧入力を必要最小限に抑え、ゆとりある反力によって効率的な施工を実現するために、圧入工法では種々の貫入技術が実用化されています。

貫入技術の概要