オランダの世界遺産運河の護岸改修PJ 商業化フェーズも好調なスタート

本格施工第一弾の現場がゼロエミッション化のモデルケースとして注目

2025.9.4 ニュースリリース

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長 CEO:大平厚)のグループ企業・Giken Europe B.V.(技研ヨーロッパ)と、オランダの建設会社の Gebr. De Koning B.V.(デ・コーニング社)、Van Gelder B.V.(ヴァン・ゲルダー社)で構成される合弁会社「G-Kracht B.V.(ジークラフト ビー・ブィ)」は、オランダの世界遺産「アムステルダムの環状運河地域」における護岸改修のための新技術開発プロジェクトにおいて、パイロット施工を経て、工事が本格化する商業化フェーズでも順調に進行しています。本現場では、施工機械や圧入システム、それらの動力源であるパワーユニットまでフル電動化を実現。圧入現場のゼロエミッション化を叶えるモデルケースとして、注目を集めています。

世界遺産の景観保護を重視した厳しい環境制限下において、商業化フェーズの前段となったパイロット施工(延長 208m、2023年7月完工)で得たノウハウをフルに投入し、現在工事を進めています。2032年までに計3.3㎞の受注を予定しており、以降も本プロジェクトでは約200㎞にもわたる区間で改修が必要とされていることから、長きに及んで継続的な収益確保が見込めます。

6月に実施した現場見学会には、エンジニアリング会社を中心に16団体、26名が参加。現場管理者による説明の最中、施工は迅速かつ静かに進み、杭打ちが完了したことに気づかない見学者も見受けられました。工法普及には実物を見せることが非常に効果的であり、今後本件を絶好のショーケースとして、欧州における一層の事業展開に活かしてまいります。

※ 過去のニュースリリースもご覧ください。( https://www.giken.com/ja/news/release/gkn25nw005ja/

フル電動化したシステム施工で、静かに工事が進行

■施工中の様子(動画)

■協定、工事概要

協定名AI2018-0423 Innovatiepartnerschap Kademuren G-kracht B.V.
(アムステルダム市運河護岸イノベーションパートナーシップ(AI 2018-0423))
協定者オランダ・アムステルダム市とG-Kracht B.V.

・Giken Europe B.V.
・Gebr. De Koning B.V.
・Van Gelder B.V.
工事名AI2018-0423-KBW-0102 & KBW-0103 Innovatiepartnerschap Kademuren
(AI 2018-0423-KBW-0102 & KBW-0103 アムステルダム市運河護岸
イノベーションパートナーシップ)
工事場所Kloveniersburgwal 23A, 1011 JV Amsterdam
元請業者G-Kracht B.V.
施工業者G-Kracht B.V.
使用機材ジャイロパイラー™ GRV0611e、クランプクレーン™ CB2-11
杭材型式・寸法鋼管杭192本(直径 508 ㎜、長さ14.34~14.94m)
圧入工工期2025年5月~9月(予定)

 

 


■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を製造販売し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所 広報担当:林
高知本社/高知県高知市布師田3948番地1
TEL:088-846-6783(平日8:00~17:00)

印刷用PDFはこちら
GKN25NW023JA