株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長 CEO:大平厚)は、インド市場での事業展開を拡大させるべく、インドのプレキャストコンクリート製造大手Fuji Silvertech Concrete Private Limited(FSCPL)と連携体制を構築しました。FSCPLの持つ現地チャネルと、当社の圧入技術の優位性といった両社の強みを融合させ、プロジェクトの計画段階から技術提案を行います。
インドは現在、港湾や下水道、道路、鉄道等のインフラの整備を国家的な重点施策として進めており、2025年度予算ではインフラ関連支出が約11.2兆ルピー(約20兆円)と過去最大規模に達しています。こうした旺盛な需要を背景に、同国における圧入技術の可能性に着目。都市化が進み施工環境が複雑化する中、無振動・無騒音施工や省スペース施工等の優位性が活きる現場は多数存在します。
7月には、FSCPL本社があるインド・グジャラート州のアーメダバードに連絡事務所を開設。同社と緊密に連携し、現地の市場動向をリアルタイムで把握しながら市場調査を進めています。今後、活況を呈する地域経済やサステナブルな社会の実現を支える画期的なソリューションを提供するとともに、未開拓地域における新規案件の創出や当社技術の一層の普及、そして事業の着実な展開を図ってまいります。

(中央左)FSCPL Managing Director のBrijesh Shah 氏、(中央右)当社代表取締役社長CEO 大平厚
■インドの巨大市場における圧入技術の可能性
インド政府は、2047年の独立100周年に向けた国家ビジョン「先進国インド(Viksit Bharat)」を掲げ、経済・社会基盤の強化に向けた取り組みを本格化させています。港湾や下水道等のインフラ整備を急ピッチで進めるべく、製造業を中心とした海外企業の進出も奨励。また、都市化や人口増加も進んでおり、施工スペースの制約や環境負荷低減への対応が求められる現場が増えています。こうした状況の中、振動や騒音を抑えながら省スペースで強靭なインフラを急速構築できる圧入技術は、他工法では対応が難しい現場の制約条件をクリアする画期的なソリューションとして関心を集めており、今後さらなる市場拡大に向け期待が高まっています。
■現地企業と連携し、技術提案体制を強化
7月3日、インドのプレキャストコンクリート製造大手のFSCPLと連携協定を締結。同社が製造販売するボックスカルバートや排水溝等の製品の設置工事では、仮設の土留め壁が構築されます。しかし施工に際して、特に都市化が急速に進むインドの大都市圏では、振動・騒音が及ぼす周辺環境への悪影響や、施工スペースの確保等が課題に。圧入技術なら、限られた敷地での施工や環境配慮が必要な、都市部や人口密集地でも施工が可能です。今後、両社の強みを活かした技術提案を建設プロジェクトの計画段階から行い、現地市場への一層の浸透を図ります。
■Fuji Silvertech Concrete Private Limited(FSCPL)※
Silvertech Concrete Ltd.、不二コンクリート工業株式会社、株式会社日本アクシスインベストメントによる日印共同出資の合弁企業で、インフラ整備に必要なプレキャストコンクリート製品の製造・販売事業を行っています。インド・グジャラート州のアーメダバードに本社を置き、デリー首都圏やマハーラーシュトラ州に拠点を展開。これまで、インド政府が進めるインフラ整備事業にも多数採用されています。
※参考:FSCPLウェブサイト( https://fujisilvertech.com/ )
■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー™」を製造販売し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所 広報担当:林
高知本社/高知県高知市布師田3948番地1
TEL:088-846-6783(平日8:00~17:00)
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