株式会社技研製作所（本社：高知市、代表取締役社長 CEO：大平厚）のグループ企業・Giken Seisakusho Asia Pte., Ltd.（本社：シンガポール、代表取締役社長：藤崎義久／以下、技研アジア）は、鋼管杭回転切削圧入機「ジャイロパイラーⓇ GRV1230」をシンガポールの建設専門工事会社で技術提携先の「Guan Chuan Engineering Construction Pte Ltd（以下、Guan Chuan社）」に納入しました。東南アジアのユーザーに「ジャイロパイラーⓇ」を納入するのは今回が初めてです。
Guan Chuan社は硬質地盤対応機をシンガポールで初めて導入し、工法普及を自ら行うことで市場開拓してきた強力なパートナーです。「ジャイロパイラーⓇ」による鋼管杭回転切削圧入工法「ジャイロプレス工法Ⓡ」は、日本では1000件以上の採用実績があり、海外でも着実に広がってきているものの、同国での実績は未だないうえ、現地に実機がなかったことから提案活動が難しく、案件創出に時間がかかっていました。今回の納入により、工法採用の具体化が進むことが期待できます。
現地で実施したデモンストレーション会では、建設関係者80名以上が参加。再開発や高潮・洪水対策など、「ジャイロプレス工法Ⓡ」の優位性が活かせる様々なプロジェクトを計画する上流への工法普及に弾みをつけました。今後も当社グループは、同社と協働して同工法の案件形成を推進してまいります。
■シンガポールにおける「ジャイロプレス工法Ⓡ」の可能性
【ジャイロプレス工法Ⓡ】
「ジャイロプレス工法Ⓡ」は、先端に切削爪を付けた鋼管杭を回転圧入することで硬質地盤や既存構造物を貫通し、粘り強いインプラント構造物を急速構築する工法です。既存構造物を打ち抜けることから残置物の撤去が要らないうえ、掘削機による事前掘削が不要なため、工費・工期を縮減できます。コンパクトな機体による“省スペース”“仮設レス”施工、“無振動・無騒音”施工も可能です。
【狭い国土、硬質地盤の案件増にマッチ】
シンガポールは国土が狭く、施設や人口が密集する中での施工が求められるケースが多々あります。また近年、硬質地盤の工事案件が増加していることも特徴です。「ジャイロプレス工法Ⓡ」は、既存施設がひしめく現場における再開発事業や運河の護岸改修、海面水位上昇に備える堤防のかさ上げといった国土強靭化事業などで、幅広く採用されることが期待できます。
■実機によるデモ会を実施。関係者に優位性を証明
2023年11月、当社グループ企業・株式会社技研施工（本社：高知市、代表取締役社長 CEO：西川昭寛）の技術指導のもと、現地でデモンストレーション会を実施しました。本デモ会には、シンガポールの政府関係機関、建設コンサルタント、元請業者等80名以上が参加。「ジャイロプレス工法Ⓡ」の優位性を目の当たりにした参加者からは、採用に向けた具体的な質疑があり、活発な意見交換が行われるなど、上流層への絶好のアピールの場となりました。
■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラーⓇ」を製造開発し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所
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