麻布・一の橋公園に「エコサイクル」完成

東京都港区で5カ所目。“チャイルドシート付”収容数増の新仕様

2023.7.31 ニュースリリース

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:森部慎之助)の機械式駐輪場「エコサイクル」2基(地下式・計 400 台収容)が、麻布十番駅(東京都港区)近くの一の橋公園に完成し、7月31日に「一の橋公園自転車駐車場」としてオープンしました。一の橋公園自転車駐車場は同区の駐輪場整備事業として発注され、グループ会社の株式会社技研施工(本社:高知市、代表取締役社長:西川昭寛)が一次下請けとして「エコサイクル」を設置しました。港区で「エコサイクル」が導入されるのは 5カ所目となります。チャイルドシート付き自転車の利用が多いことから、今回は同種の収容台数を増やした新仕様としました。

■整備の背景

都心に位置し、住みたい街として人気の麻布十番ですが、玄関口の麻布十番駅周辺は駐輪場不足が課題となっていました。周辺には駅利用者向けに歩道を活用した暫定駐車場が設置されていますが、安全・快適な歩道の確保のため将来的に撤去が計画されており、こちらに代わる利便性の高い駐輪場の整備が求められていました。

■「エコサイクル」採用の理由

駐輪場用地の確保が困難なことから、公園機能を阻害せずにその地下空間を駐輪室として有効活用できる「エコサイクル」が検討されました。設置場所は集合住宅および首都高速道路が隣接しているため、工事の安全性が高く、かつ工事中の騒音、振動等を最小限にとどめ、周辺住民や構造物に影響を与えない工法が求められました。

杭圧入引抜機「サイレントパイラー」は、既設杭をしっかりとつかんでいるうえ、次に押し込む杭の上端ではなく、中央に近い位置を把持して施工することから機械、杭ともに安定しており、原理上転倒の恐れがありません。また“無振動・無騒音施工”が可能なため周囲の構造物に影響を及ぼしません。これらの工法優位性に加え、コンパクトな機械による“省スペース施工”も評価を受けました。

朝夕の混雑時にも利用者を待たせないスピーディーな入出庫をはじめとする高い利便性や安全性、同区内での過去4カ所の施工・運用実績(六本木駅、桜田公園、三河台公園、こうなん星の公園)も採用の決め手となりました

■今後の期待

本件では、チャイルドシート付き自転車の利用増を見越した港区の要望に応え、新仕様の「エコサイクル」を設計開発しました。

全国的にもチャイルドシート付き自転車の利用者は増加傾向にあり、新仕様の「エコサイクル」は他地域でも同様のニーズが期待できます。今回開発した新仕様も含めて提案活動を推進し、今後も機能的で快適な街づくりをサポートする「エコサイクル」の展開を拡大していきます。

■所在地マップ

「基盤地図情報データ」(国土地理院)(https://fgd.gsi.go.jp/download/menu.php)をもとに株式会社技研製作所作成

■事業概要

事業名(仮称)一の橋公園自転車駐車場整備工事
場 所東京都港区東麻布三丁目9番1号(港区立一の橋公園)
整備基数2基(200台/基×2 計400台収容)
発 注 者港区
元請業者徳倉建設株式会社 東京支店

■参考
「エコサイクル」の詳細については当社ホームページをご覧ください。
https://www.giken.com/ja/products/developments/eco_cycle/


■技研グループ概要
「圧入原理」を世界に先駆け実用化した杭圧入引抜機「サイレントパイラー」を製造開発し、その優位性を生かしたソリューションを提案・実践しています。無振動・無騒音、省スペース・仮設レス、地震や津波、洪水に耐える粘り強いインフラの急速構築――。圧入技術が提供するオンリーワンの価値は、世界の建設課題の解決や国土防災に貢献しており、採用実績は40以上の国と地域に広がっています。


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社技研製作所
高知本社/高知県高知市布師田3948番地1
TEL:088-846-6783(平日8:00~17:00) 広報担当:林
東京本社/東京都江東区有明3丁目7番18号 有明セントラルタワー16階
TEL:080-3712-7614 広報担当:吉野

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