圧入施工を自動化する「PPTS自動運転」を初公開

2017.8.3 ニュースリリース

株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)は、圧入中の施工データから各種条件設定を自動で行う「PPTS(Press-in Piling Total System)自動運転」技術を開発し、7月25日に技研製作所 高知本社にて関係者に向けて公開しました。

油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラー」は、杭の挙動を油圧で制御するため、杭に静荷重を加えて地中に押し込む過程で、施工中の圧入力、引抜力、杭の貫入深さ、施工時間などの施工データを自動取得することが可能です。PPTS自動運転技術は、この取得した施工データを基に、専用のアプリケーションを搭載した情報端末を用いることで、圧入力、圧入スピードなどの各種条件設定をリアルタイムかつ自動的に最適化します。

手動運転の場合、オペレータが自ら変更を行わない限り設定は変わりませんが、PPTS自動運転では、地盤状況と施工状態に合わせて即時に各種条件設定が最適な数値に変更されます。

これにより、手動運転時の切替操作の手間・時間が削減され、オペレータの熟練度に関わらず、正確で効率的な施工が可能です。手動運転と比較すると圧入時間を最大45%短縮(当社実証値)させることができ、人手不足の解消、施工精度や安全性、施工効率の向上が図れます。

PPTS自動運転技術は半年後を目途にレンタル機とGM※メンバー保有機に搭載して実用化を始める予定です。

※GM = GTOSSメンバーシップの略称。圧入に関する技術、営業、工務、機械などの支援を受けられるフランチャイズ型の業務提携。認証基準をクリアした「GMメンバー」は、普及段階工法や開発段階工法についても、高度な技術支援が受けられる。

PPTS自動運転対応機種

■PPTS自動運転対応機種
サイレントパイラーF111、F201、F301
(サイレントパイラーFシリーズに随時展開中)

お問い合わせ先:株式会社 技研製作所

トータルサポート課 TEL:03-3528-1636 (平日8:00~17:00)

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