~東日本大震災復旧工事はじめ、200件超の国内工事で採用~
未曽有の大災害となった東日本大震災の発生から6年。復興の進む東北沿岸部での防潮堤の災害復旧工事をはじめ、南海トラフ地震や首都直下地震に備える国土強靭化対策で、株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)が開発した「インプラント工法」の採用が広がっています。地震や津波に粘り強く耐える海岸堤防等の構造物の重要性が注目される中、2011年3月以降、国内での災害復旧・事前防災事業でのインプラント工法の採用件数は212件となりました。(当社調べ)
インプラント工法は鋼矢板や鋼管杭などの既成杭を地中に押し込み、地球と一体化した構造物(インプラント構造)を構築する工法です。一本一本の杭が地中深く根を張ることで、地震による液状化や津波などの外力に対し粘り強く耐えます。また、既存の構造物を撤去する必要がなく、仮設工事を必要としないため、現状の防災機能を維持したまま周辺への影響を最小限に抑え、迅速に工事を行うことができます。
震災からの復旧工事が進む岩手県や宮城県では、防潮堤の新設や嵩上げ工事において水上や傾斜地でも仮設工事の必要がなく、システム化された機械で省力化、省人化可能なインプラント工法の採用が活発化しています。(写真①②)