株式会社技研製作所(本社:高知市、代表取締役社長:北村精男)は、当社関西工場において、直径2.5mの大口径鋼管杭の鉛直載荷試験(引抜き試験)を世界で初めて実施しました。
本試験は、回転切削圧入機「ジャイロパイラー」によって地中に圧入した大口径鋼管杭(直径2.5m、根入れ長約26m)を当社独自のインプラント構造に適用することを想定し、その引抜抵抗力を確認するために実施したもので、大学関係者や建設コンサルタントなど約40名に公開されました。
試験の結果、回転切削圧入された大口径鋼管杭の引抜抵抗力(第2限界抵抗力)は18,000kNを超え、同杭が高い支持性能を有することが実証されました。
支持性能に優れる大口径鋼管杭は、橋梁の基礎や港湾の護岸など、重要な社会インフラに活用されることが期待されます。当社では、今回のようなフルスケールでの実証試験を通してインプラント構造の科学的な裏付けを重ね、構造物の企画・設計から維持管理までを含めたトータルパッケージで、社会インフラへの提案を進めていきます。