当社製品におけるバイオ燃料の使用について

2025.7.9 お知らせ

当社は2050年度のカーボンニュートラル達成に向けたサステナビリティ方針のもと、グループ全体でCO₂排出量の算定・削減目標の策定・削減アクションの実行を進めています。その一環として、軽油代替燃料であるバイオ燃料の活用を推進し、製品の環境性能向上とサプライチェーンCO2排出量の排出削減に取り組んでいます。

環境に配慮した製品を通じて、お客様や取引先、地域社会の皆様に、持続可能な社会の実現に貢献する選択肢をご提案してまいります。


軽油の代替燃料(バイオ燃料)について、当社製品の油圧式杭圧入引抜機「サイレントパイラーTM」における適用範囲と、使用に際しての留意事項についてお知らせいたします。

バイオ燃料は以下の条件を満たした製品に使用することができます。

燃料規格最新の欧州規格EN15940 を満たしたパラフィン系燃料(GTL、HVO およびRD)
使用可能
パワーユニット
EU200L4、EU200N4、EU300K4、EU500B4、EU500D4、EU300L5
対象外
(使用不可)
EU300J4、EU200J3、EU300I3、EU500C3
燃料規格B5軽油
使用可能
パワーユニット
EU200L4、EU200N4、EU300K4、EU500B4、EU500D4、EU300L5
対象外
(使用不可)
EU300J4、EU200J3、EU300I3、EU500C3

※2025年7月時点の情報を掲載しています。
※燃料規格が最新の欧州規格を満たしているか不明な時は、燃料販売元へお問い合わせください。

※使用した燃料に起因する機械の不具合が発生したときは、調査のため故障発生部品や使用燃料の回収をお願いすることがあります。

パラフィン系燃料とは

GTL(Gas To Liquid)

GTL燃料とは、天然ガスを原料とし、化学合成した液化燃料のことです。

HVO(Hydrotreated Vegetable Oil)

HVO燃料とは、植物油や使用済みの食用油などを原料とした加工燃料(バイオ燃料)のことです。

RD(Renewable Diesel)

RD燃料とは、廃食用油や廃動植物油などを原料とした加工燃料(バイオ燃料)のことです。

パラフィン系燃料の取扱いについて

  • 燃料フィルター交換等のメンテナンスは取扱説明書の内容に従って作業してください。
  • パラフィン系燃料の特性として、軽油と比較して密度が低く燃料発熱量が低いため、燃料消費の増加、出力低下の可能性があります。
  • 軽油からパラフィン系燃料に切り替えたとき、燃料ホースのゴムに影響がある可能性が有ります。始業前点検で燃料にじみがないか確認してください。
  • パラフィン系燃料への軽油引き取り税の課税に関する内容は燃料販売元へ問い合わせしてください。
  • パラフィン系燃料と他の油種を混和しないでください。軽油からパラフィン系燃料への入れ替え時、タンクに残留した軽油の確認が必要になることがあります。事前に所管の都道府県税事務所へ相談してください。タンクなどに貯蔵するときも同様です。

B5軽油の使用について

B5軽油とは

バイオディーゼル燃料を5%混合した軽油を「B5軽油」と呼称しています。

「揮発油等の品質の確保等に関する法律」で規定されている軽油の強制規格を満たした「B5軽油」は、以下の使用可能パワーユニットにおいて、軽油と同様にご使用いただけます。

カーボンニュートラルの考え方において、植物由来のバイオディーゼル燃料が燃焼する際に発生するCO2は、植物が成長過程で吸収したCO2とみなされるため、使用に伴うCO2排出量はゼロと評価されます。これにより「B5軽油」においてはバイオディーゼル燃料5%分のCO2排出量がカウントされません。

バイオディーゼル燃料で5%分を代替することは軽油の消費量削減にもつながり、地球温暖化防止に貢献できます。

燃料規格B5軽油
使用可能
パワーユニット
EU200L4、EU200N4、EU300K4、EU500B4、EU500D4、EU300L5
対象外
(使用不可)
EU300J4、EU200J3、EU300I3、EU500C3