開発方針発表会を開催しました。

2023.11.2 お知らせ

株式会社技研製作所は1031日、メディアの方々を対象とした「開発方針発表会」を東京本社にて開催しました。

1部では代表取締役社長の森部より、当社長期ロードマップ「GIKEN GOALS 2031」でビルドアップフェーズとして電動化・自動運転の開発など成長基盤の強化を進めていたこの2年間の成果と、今後の方針として、建設業界をはじめ社会全体が抱える課題の解決、ひいてはサステナブルな社会の実現に貢献する取り組みについて説明しました。

<主な発表内容>

● 現場の労働力不足に対応する新自動運転技術、遠隔操作技術
● 現場管理・工法提案の効率化のための、デジタルプラットフォームを活用したデータ提供サービスおよび3D測量・3Dモデル・BIM/CIMを活用した技術提案ツール
● 温室効果ガス排出の低減に向けた電動化技術
→自動運転、遠隔操作、電動化に対応した次世代型圧入機を順次市場投入し、2027年までにフルラインナップに搭載
●  インフラリメイクを加速させるための、硬質地盤での施工効率向上、および適用範囲を拡大させる製品開発
● 気候変動による災害の激甚化に対応できる粘り強いインプラント構造物

    2部では、DX推進チームリーダーの岡より、DX技術を活用した次世代型圧入施工(自動運転+遠隔操作)のデモを実施。東京都の会場と、約600㎞離れた高知市のテストフィールドにある圧入機をインターネット接続し、実演しました。圧入操作の自動化により生産性を最大3割向上させる本技術は、遠隔地からの操作も可能。建設業界の人手不足や長時間労働などへの画期的なソリューションとなり得ることをアピールしました。

    <デモの概要>

    杭打ち機は目に見えない地中を対象にすることから、油圧ショベルやブルドーザー、ダンプカーなどの一般的な建設機械に比べ、自動化や遠隔化の難易度は格段に上がります。この高いハードルを克服するべく、新技術を開発。独自の計測技術と圧入機を連携させた自動運転技術、デジタルツイン技術を組み合わせた次世代圧入施工のデモを実施しました。

    【新技術①】「iNAVILINKTM(アイナビリンク)」(自動運転)
    圧入機に杭をセットするだけで、計測器と連携した機械が自動的に杭の傾斜や変位を判断し、計画通りの位置、深さまで正確に自動で圧入を行います。

    【新技術②】 「G-Lab Vision(ジーラボ・ビジョン)」(遠隔操作)
    圧入現場(機械//現場環境)3Dモデルを活用したデジタルツインによって、リモート施工やシミュレーションを可能にするシステム。通常の杭打ちでは目視できない地中の杭の状況を確認しながら、操作を行うことができます。

    <デモの様子>