2017年11月1日(水)にマレーシアにて、国際圧入学会(IPA)とトゥン・フセイン・オン・マレーシア大学(UTHM)との共催で、圧入工法の啓蒙・普及を目的としたセミナー『IPA Seminar on Press-in Technology in Malaysia』が開催されました。
マレーシアでは経済成長率が5%前後で堅調に推移しており、これに伴う国民の所得水準の上昇に応じ、基幹インフラ整備が急務の課題となっています。その成熟過程に、同国での圧入技術を用いた設計・施工ルール形成の基礎造りの一環として「Press-in retaining structures: a handbook (First edition 2016)」を活用したセミナーの開催に至りました。
セミナーには現地の発注者(官公庁)・設計技術者・学識者・施工業者など28の企業と機関から約80名の参加がありました。
当社は、「圧入データ管理システムを用いた設計・施工管理方法」についての講演と、実際の現場見学会の代わりとして行った「e-Site visit」(各国での圧入現場紹介DVDの上映)によって施工実績を紹介。セミナー中には圧入技術に関する基本的な質問が多く寄せられ、またランチタイムや休憩時間にも意見交換が盛んに行われる等、圧入工法に対する期待度の高さが感じられました。
今後も国際圧入学会(IPA)との連携を図り、海外における「圧入工法を用いた基礎構造物の設計」を促進させるべく、工法の優位性のみならず「設計手法」というルール作りの定着を推進してまいります。