国土防災技術本部長メッセージ

「構造革命」による、国土防災の技術革新

― 今こそ、インプラント構造で世界の建設を変える時 ―

2011年3月11日に発生した東日本大震災により、亡くなられた方々のご冥福をお祈り致しますと共に、被災されました皆さまに心からお見舞いを申し上げます。

技研グループは1967年の創業以来、「公害対処」「災害の防止」「社会資本の整備」を実業として、数々の難工事を独自開発の圧入技術で克服し、自然の猛威から国民生活を守ってきました。阪神淡路大震災では、直後に23億円の巨費を投じて鋼管パイラ―を緊急増産し、「レスキュー工法」「ガード工法」を強力に推進しました。圧入技術の成果は、既に世界30ヵ国以上に広がっています。

そうした国土防災の第一線から、当グループは「構造革命」を強く主張し続けてきました。土木構造物の構造そのものを、「フーチング構造」から「インプラント構造」へと変革する技術理念です。この度の大震災では、多くのコンクリート製堤防が根こそぎ削り取られ、フーチング構造物の脆弱性が露わになりました。歯茎の上に乗せた“総入れ歯”構造なので、大きなくしゃみで台座ごと吹き飛んだ状態です。対するインプラント構造は、躯体と基礎を一体成型した構造部材を、地球の芯部に深く挿し込んで直接支えてもらう、“天然の歯”構造をしています。総入れ歯より、天然の歯が強靭なのは言うまでもありません。

国土防災におけるインプラント構造は、正面から災害を受け止める構造物だけでなく、地球環境と文明社会の共生を図る未来志向の防災都市計画において、絶対的に必要な技術です。国民や行政をはじめ、学術界や建設業界など、あらゆる関係者が一丸となって構造革命を成し遂げ、国家危急の事態を乗り越えなくてはなりません。今こそ、インプラント構造で世界の建設を変える“歴史的瞬間”です。

2011年4月11日
株式会社技研製作所 代表取締役社長
北村 精男