災害に強い代替道路を緊急構築「レスキュー工法」
平成8年2月に発生した北海道「豊浜トンネル」の崩落事故、まだ記憶も生々しい翌年8月には同じ国道229号線の「第2白糸トンネル」で再び大規模な崩落事故が発生しました。崩れ落ちた2万m3もの岩石や土砂を撤去し、新たにトンネルをつくる復旧作業は3交替24時間体制で行われました。しかしながら開通には1年7か月間を要し、地元の人々は長い間不便を強いられ、地域経済は大きなダメージを受けました。インプラント構造なら、仮設の要らないGRBシステムで「インプラントウォール」を構築し、その上に迂回道路を造り生命線の寸断を短期間に解消できます。
(掲出:日経コンストラクション2001年10月26日号)