3月22日(木)に当社高知本社にて、ジャイロプレス工法により施工された鋼管杭(インプラント杭)の静的鉛直載荷試験の見学会を実施し、行政関係者や建設コンサルタント、マスコミなど約40名の参加がありました。
ジャイロプレス工法は、先端ビット付き鋼管杭を回転圧入することで鉄筋コンクリートなどの地中障害物を打ち抜き、地中に貫入させることができる工法です。既設構造物を撤去する必要がないため、周辺への影響を抑え、短工期で機能の再生・強化を図ることができます。これまで土木分野では約300件の採用実績がありますが、今後は老朽化の進むマンション、ビルの建て替え需要を見据えた建築分野での採用拡大も目指しています。
この日の試験では、ジャイロプレス工法により圧入された直径1m、根入れ長約24mの鋼管杭に最大5000kNの鉛直荷重をかけた場合の杭先端と杭頭の変位量、鋼管杭のひずみ量等の計測を行い、建築物の基礎杭としての支持力性能を確認しました。
当社では今後もこのようなフルスケールでの実証試験を継続して科学的な裏付けを重ねるとともに、実運用に向けた設計手法の確立を進め、インプラント構造の未開拓分野における適用拡大を積極的に進めてまいります。