ミャンマー政府が主要道路の整備を進めるなか、頻発する豪雨による道路の崩壊対策として鋼矢板連続壁による道路補強を検討。①硬質な地盤や岩盤層への杭施工が行えること、②狭隘な場所でも交通規制をかけずに施工が行えること、③周辺環境に影響を与えず安全な運転操作が行えること等の条件を満たす「サイレントパイラーⓇ」が選定されました。
ミャンマーに機材調達案件（ODA案件）で「サイレントパイラーⓇ」「GRBシステムⓇ」提供
同国チン州の道路災害復旧工事で稼働
2015 年7 月の豪雨により甚大な被害を受けたチン州の道路では法尻の崩壊が激しく、切⼟（⾼い地盤や斜⾯を切り取って低くし、地表を平坦にする⼯事）による応急処置を⾏いながら道路幅を確保してきましたが、場所により対⾯通⾏可能な2⾞線道路を確保できなくなりつつあることから、今回の⼯事に踏み切ることになりました。
現場の地層は岩盤層を含む硬質地盤であることから、施⼯機械は硬質地盤への圧入が可能な「サイレントパイラーⓇ F111」、また地域住⺠にとって唯⼀の⽣活道路での⼯事となるため、交通規制なしに施⼯できること、機械が転倒する恐れがなく安全に操作できること、環境負荷が小さいことが条件とされ、これらを⾼水準で満たすことができる「GRBシステムⓇ」による仮設レス施⼯が採⽤されました。周辺の災害復旧現場では、他⼯法による⻑時間の交通規制も多く、GRBシステムにより交通規制をすることなく施⼯が進む当社の⼯法には、地域住⺠からも「ストレスがなく、スマートだ」と賞賛の声があがっていました。
事業概要
⼯事名：ミャンマー国カチン州及びチン州道路建設機材整備⼯事
工事場所：ミャンマー国チン州
使⽤機械：サイレントパイラーⓇ F111 硬質、CB-1B、UR3、PR1
杭材型式・寸法：U形鋼矢板400㎜幅（Ⅳ型、長さ7.5m）112 枚、（Ⅳ型、長さ11.5m）86 枚
圧入工工期：2017年5月〜6月
