科学課 2008年入社 工学部 建設工学科 卒

仕事紹介

私は、圧入原理の優位性に基づいた新しい工法を開発する際に必要となる科学的なデータの収集や、実証を行う新工法開発部 科学課に所属しています。現在科学課では、圧入杭に着目して杭の挙動や杭による周辺地盤への影響などを解析する業務を行っています。

具体的な業務内容

主に鋼管杭や鋼矢板の性能保証をするために理論式を導き出すという業務を行っています。当社には、先端にビットがついた鋼管杭を回転しながら圧入する「ジャイロプレス工法」という圧入工法があります。現在私は、その工法によって施工された杭の支持力推定や、補助工法を用いない通常の圧入で施工された鋼矢板の支持力推定を行うために、圧入された鋼管杭と鋼矢板に対する水平載荷試験と鉛直載荷試験を実施しています。その中でも特に、試験計画や試験装置の設計、実証試験を中心とした業務に携わっています。現在の業務はとても興味深く、圧入工法の更なる普及拡大のための大事な役割を担っていると実感しています。

これまでに携わったプロジェクトや印象的な業務

これまで硬質地盤クリア工法に対応した「F111」や上部障害クリア工法に対応した「CL70B」などの設計業務や、ジャイロ施工杭の支持力推定、鋼矢板の支持力推定を行うための実証試験などを行ってきました。実証試験については、いかに効率よく必要なデータを取得できるかを念頭に置いています。実証現場は常に条件が異なるため、その都度瞬時の判断を下しながら進めていくところに難しさを感じますが、求めていた結果を得られた時には大きな達成感が得られます。

想定と異なる結果の場合には、仲間と一緒に考えることで新たな発見や新たな理解につなげています。

今後挑戦してみたいこと

今は自分の担当している業務をいかに早く完結し成果につなげていくかということを考えています。新工法開発部は常に新しい機械、新しい工法を生み出していかなければならない部署なので、次にどのような開発に携われるか、楽しみにしています。

科学課とケンブリッジ大学の共同研究にて

※取材時点(2019年8月)での情報を記載しております