パイルオーガ併用圧入

硬質地盤クリア工法

パイルオーガ併用圧入

砂礫・玉石層や転石・岩盤層などの硬質地盤※1でも杭や矢板を圧入できるよう、オーガ掘削と圧入を連動させることで貫入抵抗力を低減する、独自の「芯抜き理論」を実用化した貫入技術です。圧入機と一体制御のオーガ装置「パイルオーガ」により杭先端の直下地盤を掘削し、パイルオーガを引き抜きながら隙間を埋めるように杭を圧入します。泥岩、砂岩、花崗岩などの軟岩Ⅰ、軟岩Ⅱ、中硬岩に分類される岩盤への圧入が可能な同技術は「硬質地盤クリア工法」として実用化されています。


※1硬質地盤とは、玉石混りの砂礫層や岩盤層を含む地盤の総称で、N値では50以上が目安となります。

芯抜き理論のメカニズム

優位性

芯抜き圧入では、掘削は圧入補助として最小限に抑えられるため排土量は少なく、周辺地盤を乱さないため大きな支持力を持った完成杭を構築できます。また、システム機器は完成杭をつかんでいるため転倒の危険性はなく、狭い場所や水上、傾斜地でも仮設桟橋等は必要ありません。パイルオーガ併用圧入は、環境にやさしく安全な方法で硬質地盤がもつ大きな貫入抵抗力を局所的に低減できます。