圧入原理

 

杭打設方式

動的エネルギーを使う杭打設方式は、叩くか振動させることで杭を地中に打ち込む原理なので、必然的に振動や騒音といった建設公害を発生させます。技術の進歩によって多少は軽減されても、原理を変えない限り根本的な解決にはなりません。環境への影響を考えると、工法選定の際にまず最初に外されるべき工法です。また削孔式などの場所打ち杭は、現場で杭を生産するため品質管理が難しく、余分な排土や泥水が出るなどの理由から、最善の工法とはいえません。

 

静荷重を用いて杭を地中に押し込む工法は、原理的に建設公害を発生させませんが、反力を何に求めるかでGIKENの「圧入」工法とその他の工法の間で差異が生じます。

反力の方式

機械本体をクレーンで吊り上げ自重を反力とする方法や、機械重量とウェイトブロックまたは油圧シリンダーが取り付けられたベースマシンの自重などを用いる方法は、地球の重力を利用しているだけで、多様な現場条件に適用できるまでの実用性はありません。なぜなら、振動と騒音が発生しない以外は在来工法と変らず、「建設の五大原則」を充たしていないからです。

 

すでに地中に押し込まれた杭は「地球と一体化」しているとみなすことができます。その杭を数本つかみ、引抜抵抗力を反力として次の杭を油圧により地中に押し込んでいくのが「圧入工法」です。完成杭に反力を求めているため、圧入機本体の自重を必要とせず軽量・コンパクト化が図れます。そしてこの圧入原理の優位性をさらに発展させたのが、杭材の搬送、吊込み、圧入の全工程を完成杭の上で行なう「GRBシステム」です。