インプラント構造の適用例 【防波堤・防潮堤】
国土防災の新技術提案
堤防に背骨を通して迅速に機能強化・再生
日本では多くの都市が海岸や河川下流域に面した沖積平野に位置しており、堤防や護岸によって社会生活が守られていると言っても過言ではありません。台風による高潮や高波、地震による津波など多発する自然災害から人命と財産を守るために海岸や河川堤防の再生・強化が早急に求められています。
堤防の補強や改修では、既設の基礎や消波ブロックなどが障害物となり工事を阻んでいるケースが少なくありません。先端ビット付き鋼管杭を回転切削圧入するジャイロプレス工法なら、構造物や地中障害物を残置したままインプラント構造の連続壁を構築することができ、機能を迅速に再生・強化させます。
堤防内に剛性の高い鋼管杭連続壁を設置することで、地震による液状化や地盤沈降による堤防決壊を防ぎます。同時に堤防高のかさ上げも可能で、高潮・洪水対策の強化も行えます。洪水や高潮、津波などの被害を受け、堤防が損壊した場合でもインプラント構造の鋼管杭連続壁は耐え残り防災機能を維持し続けます。
堤防内にインプラント構造の「鋼矢板二重締切」を設置することで、迅速かつ低コストで堤防の補強を行えます。被災しても防災機能を維持できる鋼矢板二重締切は、天端へ覆工板を架設することで緊急輸送道路や浸水時の排水作業などに活用できます。
遮水壁を兼ねた強靭な防潮壁を構築
現代社会の生活をささえる発電所や大量の危険物を扱う化学プラント、この大規模で重要な生産施設を津波や高潮の被害から守るため、大口径の鋼管杭を岩盤に回転切削圧入し、さらに控杭で補強した防潮壁を構築します。強靭な「インプラント防潮・遮水壁」は、万が一、越波しても、倒壊することなく汚染水などの有害物質を防潮壁の内側に囲い込み、外部への流出を防ぐ遮水壁として機能します。
防潮堤で街全体を水没から守る
世界遺産にも登録されているイタリアの水上都市ヴェネチア。アドリア海の湿地に無数の唐松杭を打ち込んで造ったこの美しい浮島が、気圧の変化や地球温暖化による海面上昇により、今水没の危機に瀕しています。そこで、GRBシステムを複数ユニット投入し、短期間で「インプラント防潮堤」を構築します。歴史的建造物や市民の日常生活に悪影響を与えることなく、人類の遺産を水没から守ります。
(掲出:日経コンストラクション2002年3月22日号)



























